なぜ40代・50代で心が揺らぐのか、同時に重なる4つの変化
40〜50代になって心が揺らぐのは、なぜなのでしょうか。
私は、この時期にいくつもの変化が同時に重なるからだと考えています。
私の場合も偶然ではなかった
私の喪失感は、息子たちが巣立とうとしていることがきっかけでした。ただ、それがこの年代で起きたのは、偶然ではないと考えています。
子どもの自立や父親業の終わりは、私の個人的なきっかけです。その下にはこの年代の多くの人に共通する4つの変化があります。
体と心の衰え
一つ目は自分の体や心の衰えです。
調べたこと
スポーツ庁の体力・運動能力調査(令和6年度)では、体力テストの合計点は年代が上がるほど低くなります。男性では20〜24歳の41.9点に対して、40〜44歳は34.8点、50〜54歳は31.3点です。
日本眼科学会は、老眼の不快感は40代くらいから感じ始めると説明しています。
親の老い
二つ目は両親の老いです。この先の介護や親の死が現実のものになってきます。
調べたこと
国立社会保障・人口問題研究所の世帯動態調査(2024年)では、両親とも健在の人は40〜44歳で74.8%ですが、50〜54歳では45.6%です。50代前半では、半数以上が親の少なくとも一方を亡くしていることになります。
総務省の就業構造基本調査(令和4年)では、介護をしている人の4割あまりが40〜59歳です。
自分の死のリアルさ
三つ目はそこから来る自分自身の死のリアルさです。
親が老いていく姿を見ると、その先にある自分の終わりも意識するようになります。「ミッドライフクライシス」という言葉を広めたジャックスも、自分もいつか死ぬという気づきを、この危機の中心に置いていました。
キャリアの終わり
四つ目はキャリアの終わりが見えてくることです。私はフリーランスで定年がないので、これには当てはまりません。ただ、会社員の人には当てはまる要因です。
調べたこと
厚生労働省の賃金構造基本統計調査(令和7年)では、男性の平均の月給(残業代や賞与を除く)は55〜59歳がピークです。
人事院の調査(令和5年、従業員50人以上の企業)では、役職定年制がある企業は16.7%と多くはありません。ただ、制度がある企業では、役職を降りる年齢は55歳が最も多くなっています。
重なるから揺らぐ
一つひとつは多くの人に起こることです。ただ、統計を見ると、どれも40〜50代に目立ってくるものです。それが同じ時期に重なるから、足元が揺らぐのだと私は考えています。
「ミッドライフクライシス」と名前がつくほどの危機でなくても、この年代の揺らぎは誰にでもあると私は思います。
私の場合はそこに父親業の終わりが重なりました。役割の終わりについては、以下の記事で詳しく書いています。
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