ミッドライフクライシスはいつまで続くのか?
ミッドライフクライシスはいつか終わるのでしょうか。それともずっと付き合っていくものなのでしょうか。
調べたことと、私の考えをまとめました。
何年続くかは分かっていません
調べたこと
ミッドライフクライシスが何年続くのかを示す、確かな研究は見当たりませんでした。
「数年で終わる」といった数字を見かけることがありますが、元になった研究は確認できませんでした。
中年期の研究者ラックマンの論文(2015年)では、危機を経験した人でも、それが中年期に起きたとは限らないとしています。
何度も経験する人もいます。中年期という時期に決まって起こる現象とは言えないようです。
50歳前後から上向くという研究
調べたこと
145か国のデータを調べた研究(Blanchflower、2021年)では、幸福度は50歳前後で底になり、そのあと上向いていました。
別の研究では、アメリカで約180人を10年追いかけ、若い頃から高齢期まで、年をとるほど感情が安定していく傾向が見られました(Carstensen ら、2011年)。
ただし、カナダで40代前半まで同じ人を追った研究では、中年に向けた落ち込みはほとんど見られませんでした(Galambos ら、2015年)。どれも集団の平均の話で、一人ひとりの道筋はさまざまです。
終わらせられるのは自分自身
名前がつくほどの危機でなくても、この年代の揺らぎは誰にでもあると私は思います。
年をとることや死が避けられないのと同じように、この揺らぎそのものを避けることはできません。
そして、終わらせられないまま年を重ねて、絶望を抱えたままになってしまう人もいるのではないか。私はそう思っています。
一方で、終わらせられるのは自分自身です。起きていることは変えられなくても、捉え方を変えることで、ある意味で終わらせることができる。
私はそう考えています。捉え方の変え方は、以下の記事で書いています。
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つらさが強いときは
ただし、次のようなときは一人で抱えずに相談してください。
調べたこと
厚生労働省の「こころの耳」では、気分の落ち込みや何をしても楽しめない状態が2週間以上続き、社会生活が難しくなっている状態をうつ病としています。
40代以降の男性では、男性ホルモンが減る「男性更年期障害(LOH症候群)」で、抑うつや疲れやすさが出ることもあります(日本内分泌学会)。
心当たりがあるときはかかりつけ医や心療内科、精神科に相談してみてください。
どこに相談すればいいか分からないときは、厚生労働省のまもろうよ こころや、こころの耳の相談窓口に、電話やSNSの窓口がまとめられています。「死にたい」という気持ちがあるときは、2週間を待たずにすぐに相談してください。
この記事は、筆者の考えと、公的機関や研究の情報をまとめたもので、医学的な診断や治療の代わりになるものではありません。感じ方や経過には個人差があります。気分の落ち込みや体の不調が続くときは、医師や専門の相談窓口に相談してください。
親・子・肩書という役割の終わり
